コラム AWAKES COLUMN

熱中症 第二回 「症状」

2018/07/23

こんにちは。
大阪は、心斎橋、四ツ橋、堀江にあるパーソナルトレーニング・コンディショニングトレーニングジム、Awakes (アウェイクス)の高嶋です。

前回に続き、今回のトピックも熱中症についてです。
今回は、熱中症の症状について詳しくお伝えしたいと思います。

熱中症の症状

重症度 臨床症状の分類 症状
I度 低 (応急処置、自宅療養) 筋けいれん
熱失神
大量の発汗
赤い顔
のどの渇き
めまい、立ちくらみ
筋肉痛
筋の硬縮(こむら返り)
*意識障害なし
II度 中 (医療機関へ) 熱疲労 青白い顔
頭痛、嘔吐
悪寒
過呼吸
脈が弱い(低血圧)
集中力・判断力の低下
虚脱感(きょだつかん)
倦怠感(けんたいかん)
深部体温37~40℃
III度 高 (入院加療) 熱射病 発汗なし
(渇いた肌)
中枢神経系障害
(混乱、意識障害、意識のない状態が一分以上、昏睡状態)
頻脈(脈が弱く速い)
深部体温40℃以上

発汗の有無や意識状態が状態の重篤度を判断するのに有効な情報になります。
発汗に関しては、よく勘違いされますが、
発汗が少ないほど重症度が高いという事を、間違えないように覚えてください。

症状によって、身体に及ぼす危険度が違いますが、
熱中症と疑った初期段階ではI度の場合も、ケア(処置)を適切に行わないと、急激に重篤なII度やIII度に悪化しますので、安易に判断せずに、症状に応じて適切なケアを早い段階で行うようにしてください。

次回は、「熱中症はなぜ重篤な障害につながるのか」についてお伝えします。


参考文献:

  1. 日本救急医学会:熱中症診療ガイドライン2015
  2. Douglas J. Casa et.al. (2015) National Athletic Trainers’ Association Position Statement: Exertional Heat Illnesses. Journal of Athletic Training: September 2015, Vol.50, No.9, pp986-1000
  3.  Heat Illnesses. Korey Stringer Institure. https://ksi.uconn.edu/emergency-conditions/heat-illnesses/#

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